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ココモ法 競艇 シミュレーション
— 早見表と「勝てない」と言われる理由

このページについて:賭け方の数学的な性質を検証するための学習ツールです。 現金・賭け金・賞金・ポイント等を一切扱わず、換金・出金の仕組みもありません。 表示される「円」はすべてシミュレーション上の数値です。 勝てる買い方の紹介でも、舟券の購入を勧めるものでもありません。オンラインカジノ等の紹介・誘導も行いません。
ココモ法は「直前2回の賭け金を足した額を次に賭ける」という方法です。 1,000 → 1,000 → 2,000 → 3,000 → 5,000 → 8,000 … と、フィボナッチ数列の形で増えていきます。 これは配当3倍(2:1)のゲームを前提に設計された数列です。 競艇のオッズは固定ではないので、3倍を割った買い目に使うと成立しなくなります。 このページはその「どこから成立しなくなるか」を、数式と表で確かめる場所です。

まず前提:競艇の払戻率は75%

BOAT RACE公式の用語辞典(払戻金)にはこう書かれています。 「勝舟投票券の的中者に対して売上金(返還金を除く)の額の100分の75(正式には100分の75以上で施行者の定める率)に相当する金額を的中者に按分して払戻金とする」。 根拠法のモーターボート競走法(昭和26年法律第242号)も、払戻金を売上金の「百分の七十五以上国土交通大臣が定める率以下の範囲内で施行者が定める率」と規定しています。

競艇の控除率 = 100% − 75% = 25% ヨーロピアンルーレット 2.70%/バカラのバンカー 1.06% と比べると、9〜24倍不利

この25%は、どんな買い方をしても変わりません。ココモ法が変えられるのは損益のばらつきの形だけで、 期待される損失は「賭けた総額 × 25%」から動きません。

ココモ法の早見表(基準額1,000円)

賭け金の並びと、そこまでの累計損失です。数列そのものはオッズに関係なく同じになります。

何回目その回の賭け金直前までの累計損失そこまで全外れの確率※
1回目1,0000100%
2回目1,0001,00087.5%
3回目2,0002,00076.6%
4回目3,0004,00067.0%
5回目5,0007,00058.6%
6回目8,00012,00051.3%
7回目13,00020,00044.9%
8回目21,00033,00039.3%
9回目34,00054,00034.4%
10回目55,00088,00030.1%
12回目144,000232,00023.0%
15回目610,000986,00015.4%
※ 表は横にスクロールできます。
※確率は「オッズ6.0倍の舟券を平均的に買った場合」(的中率 = 払戻率75% ÷ 6.0 = 12.5%)で計算しています。

右端の列を見てください。10回連続で外れる確率は30.1%です。3回に1回近く起きます。 そのとき賭け金は55,000円、それまでに88,000円が消えています。 「連敗が続いても賭け金が緩やかにしか増えない」というココモ法の説明は数列としては正しいのですが、 的中率12.5%の買い目では、その緩やかな増え方でも普通に届きます。

本題:オッズ3.0倍を割ると、的中しても損失が残る

ココモ法は「配当3倍のゲームで、n回連敗したあとに1回当たれば、それまでの損失を全部返して利益も出る」ように作られた数列です。 n連敗後に的中したときの純益を、オッズ別に計算するとこうなります。

オッズ連敗なし2連敗後4連敗後5連敗後6連敗後8連敗後
2.0倍+1,000±0−2,000−4,000−7,000−20,000
2.5倍+1,500+1,000+500±0−500−3,000
3.0倍+2,000+2,000+3,000+4,000+6,000+14,000
3.5倍+2,500+3,000+5,500+8,000+12,500+31,000
4.0倍+3,000+4,000+8,000+12,000+19,000+48,000
※ 表は横にスクロールできます。基準額1,000円。
オッズ2.5倍だと、5連敗後の的中で利益がちょうどゼロ。6連敗より深いところでは、当たっても損が残ります。
オッズ2.0倍なら、3連敗より深いところではずっとマイナスです。
競艇の1号艇本命などオッズが3倍を割る買い目にココモ法を当てると、 「当たったのに減っている」という状態がここから始まります。 「ココモ法は競艇と相性が悪い」と言われるのは、感覚の話ではなくこの数列の設計が3倍前提だからです。

3.0倍以上なら、連敗が深いほど利益が増えます(これが本来のココモ法の姿)。 つまりココモ法を成立させたいなら、オッズ3.0倍以上の買い目に限る必要があります。 ただし3.0倍以上ということは的中率が25%以下ということでもあるので、連敗の側が長くなります。 シミュレーターでオッズを動かして、両方を同時に見てください。

それでも期待値は変わらない

「オッズ3倍以上に限れば成立する」といっても、それは「1サイクルの帳尻が合う」という意味だけです。 トータルの期待値はこの式から動きません。

E[トータルの収支] = −(控除率25%)×(賭けた総額)

むしろココモ法は連敗中に賭け金が増えるぶん、定額より総ベット額が大きくなります。 期待損失は総ベット額に比例するので、ゆっくり賭け金を増やす方法ほど、長期の期待損失は大きくなるという結果になります。 下のシミュレーターで、資金管理の方法だけを切り替えて「平均の総ベット額」を比べてみてください。

実測:オッズを変えてココモ法を回してみる

下のシミュレーターで実際に回した結果です。券種=ボートレース(払戻率75%)/初期資金10万円/基準1,000円/ 1レース上限50,000円/100レース/5,000セッション/乱数シード 20260902。 同じ数字を入れれば再現できます。

設定平均の総ベット額平均収支(実測)理論値
−25%×総ベット額
プラス率続行不能回収率
定額・オッズ6.0倍100,000−25,323−25,00011.3%0.0%74.68%
ココモ法・オッズ6.0倍127,027−31,796−31,75723.8%99.9%74.97%
ココモ法・オッズ2.5倍208,832−53,037−52,20825.1%73.0%74.60%
※ 表は横にスクロールできます。金額はすべて仮想の円。

ココモ法にすると、プラスで終わる割合は11.3% → 23.8% と2倍以上になります。 「効いている」ように見えるのはここです。ところが平均収支は −25,323円 から −31,796円 へ悪化しています。 理由は表の2列目にあります。総ベット額が10万円から12.7万円に増えたからです。 期待損失=控除率25% × 総ベット額なので、賭け金を増やす仕組みを足すと期待損失もそのぶん増えます。

そしてオッズ2.5倍にすると、平均損失は −53,037円まで悪化します。 数列が3倍配当を前提にしているのに配当が2.5倍しかないので、 連敗のたびに膨らんだ賭け金が的中しても回収しきれず、総ベット額だけが20.9万円まで膨らむからです。

どの行も、平均収支(実測)が「−控除率25% × 総ベット額」とほぼ一致しています。 回収率も3つとも75%の近くに落ち着いています。ココモ法は回収率を1%も動かしていません。

ココモ法(競艇)シミュレーター

1レースずつは手で進みます(自動再生は任意)。一括試行は最大5,000セッションをまとめて回します。 オッズを2.5・3.0・6.0と変えて、破綻率と回収率がどう動くかを見比べてください。

よくある質問

「ココモ法は理論上100%プラスで終わる」と書いてあるサイトがありますが

その説明は「配当が常に3倍以上」かつ「資金が無限」かつ「当たるまで続けられる」の3つが同時に成り立つ場合の話です。 競艇のオッズは固定ではないので1つ目から崩れますし、資金は有限です。 上の表のとおり、オッズ2.5倍では6連敗以降、的中しても損失が残ります。

マーチンゲール法とどちらがマシですか

「破綻するまでの時間」は伸びます(賭け金の増え方が2倍ではなく約1.6倍なので)。 そのぶん1回の破綻で失う額は大きくなり、総ベット額も増えます。 期待収支=−控除率×総ベット額なので、長く続けられる方法ほど期待損失は大きくなります。 どちらがマシかは「何を守りたいか」で変わり、期待値では差がつきません。

3連単のような高配当で使えばいいのでは?

オッズが高いほど1サイクルの利益は大きくなりますが、的中率が下がるので連敗が長くなります。 3連単でオッズ20倍なら的中率は3.75%。10連敗が68%の確率で起きます。 ココモ法の数列は10回目で55,000円、累計88,000円です。シミュレーターの券種を「ボートレース 3連単」にして確かめてください。

途中でやめれば損しませんか

連敗中にやめると、そこまでの損失がそのまま確定します。ココモ法は「最後に当てて回収する」設計なので、 やめ時を決めるほど回収されない損失が残る形になります。 シミュレーターの「利益目標に届いたらやめる」を設定して、一括試行の合計収支を見比べてください。