勝負ラボベッティングシステム検証室 / ココモ法

ココモ法 シミュレーション
— 賭け金は緩やかに増える。ただし勝率が32%しかない

このページについて:賭け方の数学的な性質を検証するための学習ツールです。 現金・賭け金・賞金・ポイント等を一切扱わず、換金・出金の仕組みもありません。 表示される「円」はすべてシミュレーション上の数値で、実際の金銭のやり取りは発生しません。 オンラインカジノ等の紹介・誘導も行いません。
ココモ法は「直前2回の賭け金を足した額を次に賭ける」方法です。 1,000 → 1,000 → 2,000 → 3,000 → 5,000 → 8,000 …とフィボナッチ数列のように増えます。 マーチンゲール法(2倍ずつ)より増え方が緩やかなので同じ資金で長く粘れますが、 使うのは3倍配当(2:1)のダズンやコラムで、勝率は約32%しかありません。 「深く潜れる」という長所は、「深く潜ることになる」という短所と同じものです。

仕組み

  1. 最初の2回は基準額を賭ける(1,000円・1,000円)
  2. 負けたら、直前2回の賭け金の和を次に賭ける
  3. 勝ったら最初に戻る

3倍配当のゲームで使うのは、1回勝てば累計損失を取り返して利益が残るように設計されているからです。 1:1のゲームでこの増やし方をすると、勝っても損失を取り返せません。

数列と、勝ったときの利益(基準額1,000円・ダズン 2:1)

何回目賭け金そこまでの累計投入そこで勝ったときの純益そこまで全敗する確率
1回目1,0001,000+2,000100%
2回目1,0002,000+1,00067.57%
3回目2,0004,000+2,00045.65%
4回目3,0007,000+2,00030.85%
5回目5,00012,000+3,00020.84%
6回目8,00020,000+4,00014.08%
7回目13,00033,000+6,0009.52%
8回目21,00054,000+9,0006.43%
9回目34,00088,000+14,0004.34%
10回目55,000143,000+22,0002.94%
12回目144,000376,000+56,0001.34%
※ 表は横にスクロールできます。

賭け金の増え方は約1.618倍(黄金比)で、マーチンゲール法の2倍よりゆるやかです。 12回目でもまだ144,000円で、マーチンゲール法の12回目(2,048,000円)の14分の1です。 ここまではココモ法の長所です。

短所:勝率が32%しかないので、連敗が長い

問題は「どこまで潜ることになるか」です。ダズンの勝率は 12/37 ≒ 32.43%。 赤黒(48.65%)と比べると、連敗の起きやすさがまるで違います。

連敗数ダズン 2:1(ココモ法)赤黒 1:1(マーチンゲール法)
5連敗14.08%3.57%
6連敗9.52%1.83%
8連敗4.34%0.48%
10連敗1.98%0.13%
12連敗0.91%0.034%

6連敗はマーチンゲール法の5倍以上起きやすく、10連敗では15倍以上です。 賭け金がゆっくり増えることで稼いだ余裕は、連敗が長いことでそのまま食い潰されます。

破綻条件と実測

次の数字は、下のシミュレーターで乱数シードに 20260902、セッション数に 5,000 を入れれば同じ結果が再現できます (ヨーロピアンルーレット ダズン/基準額1,000/最大200ゲーム)。

設定破綻率プラスで終了平均収支収支の中央値最悪平均総ベット額理論値
資金100,000/上限20,00099.3%33.3%−2,678−12,000−33,000107,452−2,904
資金1,000,000/上限1億23.7%75.7%−40,744+189,000−986,0001,093,670−29,559
下の行が、このサイト全体でいちばん分かりやすい例です。
資金100万円・テーブル上限なしという「理想的な」条件でココモ法を回すと、 75.7%のセッションがプラスで終わり、収支の中央値は +189,000円になります。 体感では「4回に3回勝てて、だいたい19万円増える手法」です。
それでも平均収支は −40,744円で、5,000セッションの合計は −2億372万円。 最悪のセッションは −986,000円——資金のほぼ全額です。
勝ちの中央値と、負けの最大値。この2つを並べて初めて全体が見えます。

※ 2行目は損益のばらつきが極端に大きいため、5,000セッションでは実測(−40,744円)と理論値(−29,559円)の差が残ります。 セッション数を増やすほどこの差は縮みます。1行目のように分布が穏やかな設定では、実測 −2,678円 に対し理論値 −2,904円 とすでによく一致しています。

ココモ法 シミュレーター

1回プレイは1ゲームずつ手で進みます(自動再生は任意で、結果が勝手に流れることはありません)。 一括試行は同じ設定を最大5,000セッション回します。乱数シードを入れれば同じ結果を何度でも再現できます。

試してほしい設定

1|「上限さえなければ勝てる」を試す

初期資金を 1000000、テーブル上限を 100000000 にして一括試行してください。 勝率は75.7%まで上がりますが、平均も合計もマイナスのままです。 上限を外しても期待値は改善せず、1回あたりの負けだけが大きくなります。

2|「利益目標を決めればいい」を試す

設定を初期値に戻し、「利益目標に届いたらやめる」に 5000 を入れて一括試行してください。 プラス終了は82.5%に上がりますが、平均収支は −674円のままです。

3|控除率をゼロにできない

ココモ法は3倍配当専用なので、このシミュレーターでは「公正なコイン」を選べません。 控除率0%との比較をしたい場合は、マーチンゲール法のページで試してください。 どのシステムでも結論は同じで、控除率をゼロにすると平均収支もゼロになります。

よくある誤解

「マーチンゲール法より賭け金が増えにくいから安全」

増え方は確かに緩やかです(1.618倍 対 2倍)。しかし使うゲームの勝率が32%しかないので、 そもそも深く潜る回数が多くなります。上の連敗確率の表がその比較です。

「1回勝てば取り返せる」

3倍配当なので、勝てば確かに累計損失を取り返して利益が残ります。 ただしそれは賭け続けられた場合の話です。テーブル上限か資金のどちらかが先に尽きれば、 その時点の累計損失(表の3列目)がそのまま残ります。